目次
1.ローリングストックとは
1-1.ローリングストックってどういう意味?ローリングストックのメリットは?
- 9月は防災月間です。みなさん、防災対策していますか?近年、地震だけでなく、台風や豪雨などの災害も増えています。災害は、いつ起こるかわかりません。自分は大丈夫と思わずに、日頃から対策をしておくことが大切です。今回は、防災対策に欠かせない「非常食」、特に最近注目されている「ローリングストック」について考えてみましょう。
ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、古いものから消費、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品を備蓄しておく方法です。イオンや無印良品などの量販店やスーパー、通販などでもローリングストックを考えた防災用の非常食セットや関連の商品が販売されています。
なぜローリングストックがおすすめなのか。ローリングストックのメリットはどこにあるのでしょうか。大災害が発生すると物流機能が停止し、スーパーやコンビニの店頭で食品が手に入りにくくなる可能性があります。避難所の非常食も数に限りがありますし、自宅の安全が確保されていれば、在宅避難をすることもあるでしょう。そのため、災害に備えて、備蓄食材が必要になってきます。ですが、災害用のために備蓄しておくと考えると収納スペースも必要になり、賞味期限の管理も大変です。賞味期限が切れる前に全て買い直すというのも手間とお金がかかります。
そこでおすすめなのが「ローリングストック」です!普段食べているものを多めに備蓄しておくローリングストックであれば、普段の買い物の範囲ででき、収納スペースも少し増やすだけで済みます。また、賞味期限を管理する負担も少なくなることや、災害時に普段食べ慣れているものを食べられる安心感があるのも、ローリングストック法のメリットです。
1-2.ローリングストックは何がいい?量はどのくらい?
ローリングストックのメリットがわかったところで、どんなものをストックしておくといいのか考えてみましょう。ローリングストック法について書かれた農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」を参考に見ていきます。
水や非常食は、最低3日分〜1週間分を人数分ストックしておくと安心です。なぜ非常食が3日分〜1週間分必要なのかというと、これまでの災害から、支援物資が届くのに3日以上、物流機能が動きはじめるのに1週間以上かかることが想定されるからです。水は、飲料用と調理用だけで、1人1日およそ3リットル程度必要と言われています(手洗いなどは別)。食料はお腹を満たすものだけでなく、お菓子などの嗜好品も災害時にはうれしいもの。また、乳児用の粉ミルクや液体ミルク、アレルギーや食事制限のある人は専用のものを用意しておく必要があります。
非常食におすすめの食品は、そのまま食べられる缶詰や、レトルト食品やカップ麺、インスタント味噌汁など、調理が簡単なものが最適です。栄養面を考えて、乾燥野菜や野菜ジュース、果物の缶詰などもあるといいですね。普段食べながら買い足すので、賞味期限切れをあまり心配する必要もありません。では、防災の非常食の量はどのくらいがいいのでしょうか。大人2人の場合の1週間の家庭備蓄例を見てみましょう。
<家庭備蓄の例>
水2リットル×24 本、米4kg、レトルト食品24個など、1日3食1週間分の大人2人の非常食の目安量を基本に、一人暮らしの場合は半分、3人家族は1.5倍、4人家族であれば2倍というように、家族の人数に合わせてどのくらい必要か試算するようにしましょう。
1-3.ローリングストック法のデメリット・問題点は?
改めて備蓄量を考えてみると、1週間分の水や食料はかなりの量が必要なことがよくわかります。これだけの量を非常用として保管しておくのはかなりのスペースが必要です。そのためにも、普段食べながら備蓄するローリングストックがおすすめです。難しく考えず、今すぐできる防災対策としてもおすすめのローリングストックですが、デメリットはないのでしょうか?
非常食専用の保管場所が不要でも、ある程度ローリングストックも収納場所は必要です。また、食べながらとはいえ、賞味期限などの管理も気になります。収納方法や管理をどうしていいかわからず、ローリングストックが難しくてやめた、失敗したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のためにも、ローリングストックの収納方法、管理方法について考えてみましょう。
備蓄できる食品には、ローリングストックできる日常食品のほか、アルファ化米や長期保存が可能な水や缶パンなどの防災用の非常食があります。収納するときには、日常食品と非常食と分けておくのがポイントです。使用目的と使用頻度によって、収納場所を決めることで、管理がしやすくなります。
例えば、アルファ化米は調理器具がいらず、水を注ぐだけで食べられるので、避難所などでも食べることができます。そのような軽くて持ち運びにも便利な非常食は、ローリングストックをするのではなく、持ち出し用の防災リュックの中に入れておくのがいいでしょう。防災リュックに入れる非常食は何日分あればいいのか。農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」によると、水1リットルと調理不要な非常食3食は入れておくように推奨されています。避難の際にすぐ持ち出せるのはもちろん、大地震の際は、しばらく余震で火が使えないことも想定されるので、調理道具不要な食品を入れておくと安心です。長期保存ができるものは、保存期間が長いからと思っているうちに賞味期限が切れてしまうことがあります。1年に1回、2年に1回など、時期を決めて食品を入れ替えましょう。忘れないように9月の防災月間や年末の大掃除の時など、毎年同じ時期に確認するようにするといいですね。入れ替えるときは、非常食を食べてみることも大切です。口に合わなければ、合うものに変えたり、調理してみることで気づくこともあります。
- ローリングストックの食品は、キッチンなどできる限り普段使う場所に保管するようにしましょう。パックご飯、レトルト食品、缶詰など分類分けし、カゴなどに賞味期限が早いものを手前にくるように並べて収納します。こうすることで、「同じような食品が大量にあった…」なんてことや、賞味期限切れも防ぎやすくなります。備蓄量の多い水は1箇所では入りきらない場合もありますので、押し入れやクローゼットなど、家の中の隙間スペースを見つけて分散収納するのがコツになります。
ローリングストックの賞味期限は、普段食べながら備蓄するので、そこまで気にしなくても大丈夫ですが、心配な方は、ローリングストックの備蓄を管理できるアプリもあるようなので使ってみるのはいかがでしょうか。食品ロスも防げるのでいいですね。ローリングストックのコツでもある、収納、管理方法のポイントを押さえて、今すぐできる防災対策をしていきましょう!
2.ローリングストックにおすすめの食品
2-1.金芽米、金芽ロウカット玄米が防災の非常食におすすめのワケ
ローリングストックにはレトルト食品や缶詰など、すぐに食べられるものがおすすめですが、災害時はどうしても栄養が偏りがちになり、便秘や口内炎など体調不良を起こしやすくなります。不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維などがとれるように、栄養バランスを考えて備えておくといいですが、なかなかそこまで考えるのは大変ですよね。
そこで、ローリングストックにおすすめの食品なのが、「金芽米」「金芽ロウカット玄米」です!エネルギー源となるお米は非常食でも最強の食品であり、ローリングストックの必需品ですが、中でも「金芽米」「金芽ロウカット玄米」は、通常の白米に比べて非常に栄養素が豊富なお米になります!さらに、災害時に便利な無洗米なので、研ぎ洗い用の水が不要です。また、「金芽米」「金芽ロウカット玄米」にはパックご飯もあるので、温めるだけで食べることもできます。そして何よりうれしいのが美味しいこと!非常食はおいしいことも非常に重要なポイントです。
2-2.金芽米の特徴
- 金芽米は、普通の白米にはない「旨みや栄養素が詰まった層」を残して精米したお米です。もともと玄米には、旨みや栄養素が詰まった層がありますが、残念ながら従来の精米ではヌカと一緒に削り取られていました。特殊な技術で、この層を残して精米することで、金芽米は通常の白米と比べて、ビタミンB1は約7倍、食物繊維は約1.8倍、オリゴ糖類は約12倍と栄養素が豊富!栄養不足気味になる災害時は、ごはんだけでも多くの栄養素が摂れる「金芽米」が最適です。また、旨み成分もたっぷり含まれているので、おいしさも格別。飛行機のファーストクラスの機内食や学校給食、様々な飲食店でも使われています。さらに、無洗米なので、必要最低限の水で炊けることも、災害時にはおすすめです。
2-3.金芽ロウカット玄米の特徴
- 金芽ロウカット玄米は、玄米表面にある硬くて防水性の高い層を均等に除去することで、手軽にふっくら炊けて、白米感覚で食べられる玄米です。通常の玄米よりも食べやすいだけでなく、「食物繊維、カルシウム、ビタミン」など、栄養素も豊富に含まれ、栄養価は、白米よりはるかに高く玄米とほぼ同等です。また、白米に近い消化性があるので、小さなお子さんやお年寄りにもおすすめ。消化性が良い分、従来の玄米より摂取できる栄養価が高いと考えられます。もちろん、洗わずに炊ける無洗米仕上げ!栄養豊富で食べやすい金芽ロウカット玄米なら災害時にもうれしいですね。
3.災害時のご飯の炊き方
3-1.お米の炊き方
災害時は、水の節約が重要となります。食器や調理道具などもなるべく洗わないように使いたいもの。そこで、災害時でも衛生的に、最低限の水で調理ができるご飯の炊き方をご紹介します。使うのはカセットコンロ、カセットボンベ、鍋、耐熱皿とアイラップ。「アイラップ」とは、岩谷マテリアル株式会社が作る耐熱・耐冷のポリ袋のこと。湯せん調理ができるので、災害時に役立つ優れものです。今回は、このアイラップを使って「金芽ロウカット玄米」を炊飯します。もしもの時に備えて、ぜひテスト炊飯してみましょう。
- (1)アイラップに金芽ロウカット玄米と水を1:1.5の割合で入れる。
(2)袋の空気をしっかり抜いて、上までねじり上げ、上の方で結び、1時間浸水する。
- (3)鍋に耐熱皿を敷き、水を入れて沸騰させる。皿の上に2を乗せ、吹きこぼれないように注意しながら30分加熱する。
(4)鍋から袋を出し、軽くほぐしてから10分蒸らして完成。
3-2.パックご飯の温め方
手軽に食べられるパックご飯は、日常食品として常備するローリングストックに最適。普段はレンジでチンして食べられますが、湯せんもできるので停電時に便利です。蓋を開ければ、そのままお皿になるのもうれしいですね。ここでは、パックご飯(タニタ食堂の金芽米ごはん・金芽ロウカット玄米ごはん)の温め方をご紹介します。使うのは、カセットコンロ、カセットボンベ、鍋です。こちらもぜひテスト湯煎をしてみましょう。
- (1)鍋に水をたっぷり入れ沸騰させる。
(2)沸騰したお湯にパックご飯を入れ、14分加熱して完成。
4.まとめ
毎日の生活の中で災害時に備えるローリングストック。無理なく、今すぐできるのがローリングストックの簡単でうれしいところ。普段食べ慣れているものを多めに買って、備蓄することを習慣づけましょう。ローリングストック用のお米やパックご飯には栄養豊富な「金芽米」「金芽ロウカット玄米」がおすすめです!防災月間をきっかけに、まずはお米からでもローリングストックをはじめてみませんか?
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